Dino Kids

ねずみのすもう

日本にほんの昔話むかしばなし・全文(ふりがなつき)

やせた ねずみが、おじいさんと おばあさんの おもちで 強つよく なる おはなしです。

「ねずみのすもう」のさし絵:こんどは なんど とっても、どちらも まけません。

むかしむかし、ある 山やまの ふもとに、まずしい おじいさんと おばあさんが 住すんで いました。ある 日ひ、おじいさんが 山やまへ たきぎを とりに 行いくと、森もりの おくから 声こえが 聞きこえて きました。「はっけよい、のこった、のこった。」そっと のぞくと、ねずみが 二にひき、すもうを とって いました。

一いっぴきは、まるまると 太ふとった 長者ちょうじゃどんの 家いえの ねずみでした。もう 一いっぴきは、やせっぽちの おじいさんの 家いえの ねずみでした。やせた ねずみは、なんど とっても ころりと まけて しまいます。「うちは まずしいから、ねずみにも ひもじい 思おもいを させて いるんだなあ。」おじいさんは 家いえに 帰かえって、おばあさんに その 話はなしを しました。

「それなら、ねずみに おもちを ついて あげましょう。」ふたりは だいじに とって おいた お米こめで、おもちを つきました。それから、小ちいさな 赤あかい まわしも ぬって あげました。その 夜よる、ねずみは おもちを おなか いっぱい 食たべて、まわしを しめて 森もりへ 行いきました。

つぎの 日ひ、おじいさんが 森もりへ 行いくと、また すもうが はじまって いました。「はっけよい、のこった。」こんどは、やせた ねずみが 太ふとった ねずみを ころりと なげとばしました。長者ちょうじゃどんの ねずみは びっくりして、「どうして そんなに 強つよく なったの」と 聞ききました。「おじいさんと おばあさんが、おもちを ついて くれたんだよ。」「いいなあ。ぼくも その おもちが 食たべたいなあ。」

「それなら、今夜こんやは うちに おいでよ。」長者ちょうじゃどんの ねずみは、おれいに こばんを たくさん もって やって きました。おじいさんと おばあさんは、二にひき ぶんの おもちと まわしを 作つくって まって いました。二にひきの ねずみは おもちを 食たべて、なかよく すもうを とりました。こんどは なんど とっても、どちらも まけません。

おじいさんと おばあさんは、こばんの おかげで お米こめも たくさん 買かえるように なりました。それからは ねずみたちと いっしょに、しあわせに くらしたと いう ことです。

昔話をもとに、Dino Kids が子ども向けに文章を書きおこしました(CC0)。

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