ききみみずきん
鳥や けものの 話が わかる ずきんで、おじいさんが 人を たすける おはなしです。
むかしむかし、ある 村に、正直で やさしい おじいさんが 住んで いました。ある 日、おじいさんは 道ばたで、わなに かかって こまって いる きつねの 子を 見つけました。「おお、かわいそうに。今 はずして あげるからね。」おじいさんが わなを はずすと、きつねの 子は うれしそうに 山へ 帰って いきました。
つぎの 日、おじいさんの 家に、きつねの おかあさんが たずねて きました。「子どもを たすけて くださって、ありがとう ございます。」「おれいに、この ずきんを さしあげます。」「これを かぶると、鳥や 木や けものの 話が わかるのですよ。」
おじいさんが ずきんを かぶって 外に 出ると、木の 上で からすが 話を して いました。「ねえ、町の 長者どんの むすめさんが、ずっと 病気で ねて いるんだって。」「あれはね、新しい くらを たてた とき、小さな へびが 下に とじこめられて しまったからさ。」「へびが こまって いる 気持ちが、むすめさんを くるしめて いるんだよ。」「へびを 出して あげれば、むすめさんは すぐに 元気に なるのにね。」
おじいさんは 急いで、町の 長者どんの 家へ 行きました。「わたしが、むすめさんの 病気を なおして みましょう。」おじいさんは 長者どんに たのんで、くらの ゆかを そっと はずして もらいました。すると 本当に、小さな へびが まるく なって、ぐったりして いました。おじいさんは へびに 水を のませて、山へ そっと にがして あげました。
その 日の うちに、むすめさんは すっかり 元気に なって 起きあがりました。長者どんは たいそう よろこんで、おじいさんに たくさんの おれいを くれました。おじいさんは それからも ずきんを かぶって、こまって いる 人や 動物を たすけました。そして、いつまでも しあわせに くらしたと いう ことです。
昔話をもとに、Dino Kids が子ども向けに文章を書きおこしました(CC0)。
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