Dino Kids

かっぱの おんがえし

日本にほんの昔話むかしばなし・全文(ふりがなつき)

いたずらを して つかまった かっぱが、ゆるして もらった おれいに 魚さかなを とどける おはなしです。

「かっぱの おんがえし」のさし絵:かっぱの あたまには おさらが あって、いつも 水が たまって います。

むかしむかし、ある 村むらの 川かわに、いたずらずきな かっぱが 住すんで いました。かっぱの あたまには おさらが あって、いつも 水みずが たまって います。この 水みずが ある うちは、かっぱは とても ちからもちなのです。

ある あつい 日ひ、村むらの 男おとこの子こが、川かわで 馬うまを あらって いました。男おとこの子こが 目めを はなした すきに、かっぱが そっと ちかづいて きました。「この 馬うまを 川かわへ ひっぱりこんで、びっくりさせて やろう。」かっぱは 馬うまの しっぽを つかんで、ぐいぐい ひっぱりました。

ところが 馬うまの ほうが びっくりして、ひひんと ないて かけだしました。かっぱは しっぽに しがみついた まま、ずるずると 村むらまで ひっぱられて いきました。その うちに、あたまの おさらの 水みずが、ぱしゃっと こぼれて しまいました。水みずが なくなった かっぱは、へなへなと ちからが ぬけて、うごけなく なりました。

うまやの 前まえで、村むらの 人ひとたちが かっぱを かこみました。「こいつが、いつも いたずらを する かっぱだな。」かっぱは なみだを ぽろぽろ こぼして、あやまりました。「ごめんなさい。もう 二度にどと、馬うまにも 人ひとにも いたずらは しません。」村むらの おじいさんが、かっぱの おさらに 水みずを かけて あげました。「やくそくだよ。さあ、川かわへ お帰かえり。」おじいさんは おみやげに、きゅうりを 一本いっぽん もたせて あげました。

つぎの 朝あさ、おじいさんが 戸とを あけると、家いえの 前まえに 魚さかなが どっさり おいて ありました。つぎの 朝あさも、その また つぎの 朝あさも、魚さかなは とどきました。「きっと、あの かっぱの おれいだね。」それから かっぱは 二度にどと いたずらを せず、村むらの 人ひとたちと なかよく くらしたと いう ことです。

昔話をもとに、Dino Kids が子ども向けに文章を書きおこしました(CC0)。

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