舌切りすずめ
やさしい おじいさんが、竹やぶの すずめの お宿を たずねる おはなしです。
むかしむかし、ある ところに、やさしい おじいさんと、おこりんぼうの おばあさんが 住んで いました。おじいさんは、小さな すずめを 大切に かわいがって いました。すずめも「ちゅん、ちゅん」と 歌って、おじいさんの そばを はなれません。
ある 日、おばあさんは せんたく物に つける のりを 作って、おけに 入れて おきました。おなかの すいた すずめは、その のりを ちょん、ちょんと 食べて しまいました。それを 見た おばあさんは、かんかんに おこりました。「この いたずら すずめめ。もう うちには おいて おけないよ。」おばあさんは 戸を あけて、すずめを 外へ おいだして しまいました。すずめは「ちゅん」と 一声 鳴いて、遠くの 竹やぶへ とんで いきました。
夕方に 帰って きた おじいさんは、その 話を 聞いて とても かなしみました。「すずめや、すずめ。どこへ 行って しまったんだい。」おじいさんは すずめを さがして、山を こえ、竹やぶを ぬけて 歩きました。すると、竹やぶの おくに、すずめの お宿が ありました。
すずめたちは「おじいさん、よく きて くださいました」と、大よろこびで むかえて くれました。おいしい ごちそうを 食べたり、すずめの おどりを 見たり して、おじいさんは 楽しく すごしました。帰る とき、すずめたちは 大きな つづらと 小さな つづらを もって きました。「おみやげに、どちらか 一つ もって 帰って ください。」「わたしは としよりだから、小さい ほうを いただこう。」家で つづらを あけると、きらきら 光る たからものが いっぱい 出て きました。
それを 見た おばあさんは、「大きい ほうなら、もっと たくさん 入って いるはずだ」と 言いました。おばあさんは すずめの お宿へ 行って、大きな つづらを むりやり もらって きました。家まで まちきれず、おばあさんは 帰り道で つづらを あけて しまいました。すると、中から おばけたちが「ばあっ」と とびだして きました。おばあさんは びっくりして こしを ぬかし、おばけたちは けらけら わらいながら きえて いきました。
家に 帰った おばあさんは、「わたしが よくばりだったよ」と おじいさんに あやまりました。それから ふたりは、すずめの お宿へ そろって あやまりに 行きました。すずめは にっこり わらって、おばあさんを ゆるして くれたと いう ことです。
昔話をもとに、Dino Kids が子ども向けに文章を書きおこしました(CC0)。
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