Dino Kids

わらしべ長者ちょうじゃ

日本にほんの昔話むかしばなし・全文(ふりがなつき)

一本いっぽんの わらしべを とりかえて いくうちに、わかものが 長者ちょうじゃに なる おはなしです。

「わらしべ長者」のさし絵:わかものは とんで きた あぶを つかまえて、わらしべの さきに むすんで 歩きだしました。

むかしむかし、ある 村むらに、まずしい わかものが ひとりで 住すんで いました。わかものは 毎日まいにち はたらいても、なかなか くらしが らくに なりません。そこで、かんのんさまに「どうか しあわせに なれますように」と おねがいしました。すると、どこからか やさしい 声こえが 聞きこえて きました。「お寺てらを 出でて、さいしょに 手てに ふれた ものを 大切たいせつに もって 行いきなさい。」

わかものは お寺てらを 出でた とたん、つまずいて ころんで しまいました。おきあがると、一本いっぽんの わらしべを にぎって いました。「これが さいしょに ふれた ものか。」わかものは とんで きた あぶを つかまえて、わらしべの さきに むすんで 歩あるきだしました。

道みちで、小ちいさな 男おとこの子こが ないて いました。男おとこの子こは、あぶの ついた わらしべを 見みると「あれが ほしい」と 言いいました。わかものが わらしべを あげると、おかあさんが おれいに みかんを 三みっつ くれました。しばらく 行いくと、のどが からからに なった 人ひとが、道みちばたに すわりこんで いました。わかものが みかんを あげると、その 人ひとは 元気げんきに なって、きれいな ぬのを くれました。

また しばらく 行いくと、道みちに 馬うまが ぐったりと すわりこんで いました。馬うまの もちぬしは「この 馬うまは もう うごけないよ」と こまって いました。わかものは ぬのと 馬うまを とりかえて、馬うまに 水みずを のませて あげました。すると 馬うまは ぶるると 首くびを ふって、元気げんきに 立たちあがりました。

わかものが 馬うまを つれて 歩あるいて いくと、大おおきな 家いえの 前まえに つきました。その 家いえの 主人しゅじんは、ちょうど 遠とおくへ 旅たびに 出でる ところでした。「りっぱな 馬うまだ。その 馬うまを わたしに ゆずって くれないか。」「三年さんねん たっても わたしが 帰かえらなければ、この 家いえは きみに あげよう。」わかものは その 家いえで まじめに はたらきながら、主人しゅじんを まちました。けれども 主人しゅじんは 遠とおい 国くにが すっかり 気きに 入いって、三年さんねん たっても 帰かえって きませんでした。やくそくどおり、大おおきな 家いえは わかものの ものに なりました。

こうして、一本いっぽんの わらしべから はじまって、わかものは 長者ちょうじゃに なったのです。わかものは いつまでも、村むらの 人ひとたちに やさしく したと いう ことです。

昔話をもとに、Dino Kids が子ども向けに文章を書きおこしました(CC0)。

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