犬の 足
犬が おしっこの とき 足を 上げる わけを おしえて くれる おはなしです。
むかしむかし、かみさまが いろいろな 生きものを 作って いた ころの おはなしです。かみさまは、うさぎには 長い 耳を、かめには かたい こうらを つけて あげました。ある 日、かみさまは 犬を 作りました。ところが うっかりして、足を 三本しか つけませんでした。
犬は 三本の 足で、ひょこ、ひょこと 歩きました。はやく 走ろうと すると、すぐに ころんで しまいます。犬は かみさまの ところへ 行って、おねがいしました。「かみさま、どうか 足を もう 一本 ください。」けれど、足に する ものは、もう どこにも のこって いませんでした。
かみさまは こまって、あたりを 見まわしました。すると、いろりの 中に ごとくが ありました。ごとくと いうのは、いろりの 上で おなべを のせる 台の ことです。その ころの ごとくには、足が 四本 ありました。「ごとくよ、おまえの 足を 一本、犬に わけて やって くれないか。」ごとくは すこし 考えて、こたえました。「おなべを のせるだけなら、三本でも じゅうぶんです。どうぞ。」
かみさまは ごとくの 足を 一本 もらって、犬に つけて あげました。四本の 足に なった 犬は、野原を びゅんびゅん かけまわりました。「ありがとう ございます。この 足は、かみさまに いただいた 大切な 足です。」
それから 犬は、もらった 足を とても 大切に しました。だから 犬は おしっこを する とき、その 足を ひょいと 上げて、よごさないように するのです。そして ごとくは、いまでも 三本の 足で、おなべを しっかり ささえて いる そうですよ。
昔話をもとに、Dino Kids が子ども向けに文章を書きおこしました(CC0)。
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