Dino Kids

犬いぬの 足あし

日本にほんの昔話むかしばなし・全文(ふりがなつき)

犬いぬが おしっこの とき 足あしを 上あげる わけを おしえて くれる おはなしです。

「犬の 足」のさし絵:ある 日、かみさまは 犬を 作りました。

むかしむかし、かみさまが いろいろな 生いきものを 作つくって いた ころの おはなしです。かみさまは、うさぎには 長ながい 耳みみを、かめには かたい こうらを つけて あげました。ある 日ひ、かみさまは 犬いぬを 作つくりました。ところが うっかりして、足あしを 三本さんぼんしか つけませんでした。

犬いぬは 三本さんぼんの 足あしで、ひょこ、ひょこと 歩あるきました。はやく 走はしろうと すると、すぐに ころんで しまいます。犬いぬは かみさまの ところへ 行いって、おねがいしました。「かみさま、どうか 足あしを もう 一本いっぽん ください。」けれど、足あしに する ものは、もう どこにも のこって いませんでした。

かみさまは こまって、あたりを 見みまわしました。すると、いろりの 中なかに ごとくが ありました。ごとくと いうのは、いろりの 上うえで おなべを のせる 台だいの ことです。その ころの ごとくには、足あしが 四本よんほん ありました。「ごとくよ、おまえの 足あしを 一本いっぽん、犬いぬに わけて やって くれないか。」ごとくは すこし 考かんがえて、こたえました。「おなべを のせるだけなら、三本さんぼんでも じゅうぶんです。どうぞ。」

かみさまは ごとくの 足あしを 一本いっぽん もらって、犬いぬに つけて あげました。四本よんほんの 足あしに なった 犬いぬは、野原のはらを びゅんびゅん かけまわりました。「ありがとう ございます。この 足あしは、かみさまに いただいた 大切たいせつな 足あしです。」

それから 犬いぬは、もらった 足あしを とても 大切たいせつに しました。だから 犬いぬは おしっこを する とき、その 足あしを ひょいと 上あげて、よごさないように するのです。そして ごとくは、いまでも 三本さんぼんの 足あしで、おなべを しっかり ささえて いる そうですよ。

昔話をもとに、Dino Kids が子ども向けに文章を書きおこしました(CC0)。

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