鳥のみ じいさん
小鳥を のみこんだ おじいさんの おなかから、ふしぎな 歌が 聞こえる おはなしです。
むかしむかし、山の 畑で、おじいさんが はたらいて いました。おひるに なると、おじいさんは 木の 下で 口を あけて、うとうと ひるねを はじめました。そこへ 一わの 小鳥が とんで きて、おじいさんの 口の 中へ ぴょんと とびこみました。おじいさんは びっくりして、ごくんと のみこんで しまいました。
「おや、おなかの 中で 何か うごいて いるぞ。」おへそを 見ると、小鳥の しっぽが ちょこんと 出て いました。しっぽを つんと ひっぱると、おなかの 中から きれいな 歌が 聞こえて きました。「ちゅんちゅく ぴい、ちゅんちゅく ぴい、おじいの おなかで ぴいちくちゅう。」おばあさんも 目を まるく して、「まあ、ふしぎな 歌だこと」と わらいました。
おじいさんは、村の 人たちにも 歌を 聞かせて あげました。うわさは どんどん ひろがって、とうとう おとのさまの 耳にも とどきました。「その ふしぎな 歌を、ぜひ 聞かせて おくれ。」おじいさんは おしろへ よばれて、おとのさまの 前で しっぽを ひっぱりました。「ちゅんちゅく ぴい、ちゅんちゅく ぴい。」おとのさまは 手を たたいて よろこび、ごほうびを たくさん くれました。
となりの よくばりな おじいさんが、それを 見て うらやましがりました。「わしも ふしぎな 歌で、ごほうびを もらうぞ。」けれど 小鳥は、ちっとも つかまりません。「ええい、まねを すれば わかるまい。」となりの おじいさんは おしろへ 行って、おなかに うんと 力を 入れました。ところが 出たのは、歌では なくて「ぷう」と いう おならでした。おしろの 人たちは はなを つまんで、くすくす わらいました。となりの おじいさんは まっかに なって、走って 帰って いきました。
それから しばらく して、小鳥は おじいさんの おへそから ぱたぱたと とびだしました。「おじいさん、あたたかい おなかを ありがとう。」小鳥は 山へ 帰って いき、おじいさんと おばあさんは ごほうびで なかよく くらしましたとさ。
昔話をもとに、Dino Kids が子ども向けに文章を書きおこしました(CC0)。
このおはなしを読み上げで聞く
アプリ Dino Kids では「鳥のみ じいさん」を読み上げつきで聞けます。読んでいる文が光り、速さは3段階。おうちの人の声で録音することもできます。無料・広告なし・アプリ内課金なし。
ほかのおはなし
- 犬の 足犬が おしっこの とき 足を 上げる わけを おしえて くれる おはなしです。
- おには うちせつぶんの 夜、ひとりぼっちの おじいさんが おにを 家に まねく おはなしです。
- 山ぶしと きつねひるねの きつねを おどろかした 山ぶしが、きつねに しかえしを される おはなしです。
- ものぐさ太郎ねてばかりの ものぐさ太郎が、都へ 行って はたらきものに なる おはなしです。
- 京の かえると おおさかの かえる京の 都の かえると おおさかの かえるが、山の てっぺんで 出会う おはなしです。
- 犬と ねこと ふしぎな たまなくなった ふしぎな たまを、犬と ねこが とりかえしに 行く おはなしです。





