Dino Kids

だんご どっこいしょ

日本にほんの昔話むかしばなし・全文(ふりがなつき)

おいしい だんごの 名前なまえを、かえりみちで わすれて しまった 男おとこの おはなしです。

「だんご どっこいしょ」のさし絵:「なんて おいしいんだろう。これは なんと いう 食べものですか。」

むかしむかし、ある 村むらに、のんびりやの 男おとこが いました。ある 日ひ、男おとこは となり村むらの おばさんの 家いえへ あそびに 行いきました。おばさんは、まるくて やわらかい だんごを 作つくって くれました。「なんて おいしいんだろう。これは なんと いう 食たべものですか。」「これは、だんごと いうのよ。」

「よし、うちに 帰かえったら、おくさんに 作つくって もらおう。」男おとこは わすれないように、歩あるきながら くりかえしました。「だんご、だんご、だんご、だんご。」

とちゅうに、小川おがわが ながれて いました。男おとこは 小川おがわを とびこえようと、大おおきな 声こえを 出だしました。「どっこいしょ。」男おとこは ぴょんと とびこえて、また 歩あるきだしました。「どっこいしょ、どっこいしょ、どっこいしょ。」男おとこは ことばが かわった ことに、ちっとも 気きづきません。

家いえに つくと、男おとこは おくさんに 言いいました。「おい、どっこいしょを 作つくって くれ。」「どっこいしょ? そんな もの、聞きいた ことが ありませんよ。」「まるくて、やわらかくて、おいしい どっこいしょだよ。」「さあ、わかりませんねえ。」男おとこは じれったくて、足あしを どんどん ふみならしました。

その とき、男おとこは 戸とぐちの 柱はしらに、あたまを ごつんと ぶつけて しまいました。「あいたた。」おくさんは 男おとこの あたまを 見みて、ぷっと わらいました。「あらあら、だんごみたいな こぶが できましたよ。」「それだ。だんごだ、だんごだ。」

おくさんは わらいながら、だんごを たくさん 作つくって くれました。男おとこは おいしい だんごを ほおばって、こぶの いたいのも すっかり わすれて しまいましたとさ。

昔話をもとに、Dino Kids が子ども向けに文章を書きおこしました(CC0)。

このおはなしを読み上げで聞く

アプリ Dino Kids では「だんご どっこいしょ」を読み上げつきで聞けます。読んでいる文が光り、速さは3段階。おうちの人の声で録音することもできます。無料・広告なし・アプリ内課金なし。

ほかのおはなし