ひばりの かねかし
お日さまに お金を かした ひばりが、空たかく のぼって なく わけの おはなしです。
むかしむかし、ひばりは とても はたらきものの 小鳥でした。こつこつ はたらいて、お金を すこしずつ ためて いました。ある 日、お日さまが ひばりの ところへ やって きました。「ひばりさん、すこし お金を かして くれないか。かならず かえすから。」やさしい ひばりは「いいですよ」と、お金を かして あげました。
ところが、いくら まっても、お日さまは お金を かえして くれません。朝に なると 東の 空に のぼり、ゆうがたには 西の 山へ しずんで しまいます。「お日さまは、いそがしいのかなあ。」ひばりは だんだん しんぱいに なって きました。
「そうだ。こちらから 空へ のぼって、たのみに 行こう。」ひばりは 畑から ぱっと とびたち、まっすぐ 上へ のぼって いきました。「ひいちぶ、ひいちぶ、りとる、りとる。」それは「まいにち、おまけを つけて かえしてね」と いう いみでした。空の たかい ところで、ひばりは ぴいちく ぱあちく ないて たのみました。
お日さまは まぶしく ひかりながら、こまった 顔を しました。「すまない、すまない。もう すこし まって おくれ。」ひばりは つかれて、ひゅうっと 畑へ おりて きました。
けれど ひばりは、あきらめません。つぎの 日も、その つぎの 日も、空たかく のぼって ないて います。だから いまでも 春に なると、ひばりは 空の たかい たかい ところで ないて いるのです。
お日さまは ひばりに 会う たびに、すまなそうに にっこり わらいます。そして かわりに、ひばりの 住む 畑を ぽかぽかと あたためて くれるのです。ひばりが 空で ないて いたら、なんと 言って いるのか、耳を すませて みてね。
昔話をもとに、Dino Kids が子ども向けに文章を書きおこしました(CC0)。
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