Dino Kids

ひばりの かねかし

日本にほんの昔話むかしばなし・全文(ふりがなつき)

お日ひさまに お金かねを かした ひばりが、空そらたかく のぼって なく わけの おはなしです。

「ひばりの かねかし」のさし絵:「そうだ。こちらから 空へ のぼって、たのみに 行こう。」

むかしむかし、ひばりは とても はたらきものの 小鳥ことりでした。こつこつ はたらいて、お金かねを すこしずつ ためて いました。ある 日ひ、お日ひさまが ひばりの ところへ やって きました。「ひばりさん、すこし お金かねを かして くれないか。かならず かえすから。」やさしい ひばりは「いいですよ」と、お金かねを かして あげました。

ところが、いくら まっても、お日ひさまは お金かねを かえして くれません。朝あさに なると 東ひがしの 空そらに のぼり、ゆうがたには 西にしの 山やまへ しずんで しまいます。「お日ひさまは、いそがしいのかなあ。」ひばりは だんだん しんぱいに なって きました。

「そうだ。こちらから 空そらへ のぼって、たのみに 行いこう。」ひばりは 畑はたけから ぱっと とびたち、まっすぐ 上うえへ のぼって いきました。「ひいちぶ、ひいちぶ、りとる、りとる。」それは「まいにち、おまけを つけて かえしてね」と いう いみでした。空そらの たかい ところで、ひばりは ぴいちく ぱあちく ないて たのみました。

お日ひさまは まぶしく ひかりながら、こまった 顔かおを しました。「すまない、すまない。もう すこし まって おくれ。」ひばりは つかれて、ひゅうっと 畑はたけへ おりて きました。

けれど ひばりは、あきらめません。つぎの 日ひも、その つぎの 日ひも、空そらたかく のぼって ないて います。だから いまでも 春はるに なると、ひばりは 空そらの たかい たかい ところで ないて いるのです。

お日ひさまは ひばりに 会あう たびに、すまなそうに にっこり わらいます。そして かわりに、ひばりの 住すむ 畑はたけを ぽかぽかと あたためて くれるのです。ひばりが 空そらで ないて いたら、なんと 言いって いるのか、耳みみを すませて みてね。

昔話をもとに、Dino Kids が子ども向けに文章を書きおこしました(CC0)。

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