Dino Kids

ふくろうの そめものや

日本にほんの昔話むかしばなし・全文(ふりがなつき)

そめものやの ふくろうに そめて もらった からすが、まっくろに なった おはなしです。

「ふくろうの そめものや」のさし絵:きじは、赤や みどりの はなやかな いろに して もらいました。

むかしむかし、森もりの なかに、ふくろうの そめものやが ありました。ふくろうの しごとは、鳥とりたちの はねを きれいな いろに そめる ことでした。その ころの からすは、まっしろな はねを して いました。

ある 日ひ、うぐいすが やって きました。「わかばの ような みどりいろに して ください。」ふくろうが そめて あげると、うぐいすは うれしそうに 歌うたいながら 帰かえって いきました。すずめは、かわいい ちゃいろに そめて もらいました。きじは、赤あかや みどりの はなやかな いろに して もらいました。

そこへ、からすが やって きました。「ふくろうさん、だれも もって いない、めずらしい いろに して おくれ。」「めずらしい いろですか。うん、むずかしいなあ。」ふくろうは かんがえながら、赤あかを ぬり、青あおを かさね、きいろも むらさきも かさねました。いろを かさねる たびに、からすの はねは だんだん くらく なって いきました。そして とうとう、からすは まっくろに なって しまいました。

水みずたまりに うつった 自分じぶんを 見みて、からすは 大おおさわぎ。「かあ、かあ。なんて ことを して くれたんだ。」「でも、だれも もって いない いろでしょう。」からすは かんかんに おこって、ふくろうを おいかけまわしました。

ふくろうは 昼ひるの あいだ、木きの あなに かくれて いる ことに しました。そして からすが ねむる 夜よるに なると、そっと 外そとへ 出でて くるように なりました。だから いまでも、ふくろうは 夜よるに うごき、からすは「かあ、かあ」と もんくを 言いって いるのだそうです。でも よく 見みると、からすの くろい はねは、おひさまの 光ひかりで つやつやと ひかって、とても りっぱですよ。

昔話をもとに、Dino Kids が子ども向けに文章を書きおこしました(CC0)。

このおはなしを読み上げで聞く

アプリ Dino Kids では「ふくろうの そめものや」を読み上げつきで聞けます。読んでいる文が光り、速さは3段階。おうちの人の声で録音することもできます。無料・広告なし・アプリ内課金なし。

ほかのおはなし