Dino Kids

竹たけきり じいさん

日本にほんの昔話むかしばなし・全文(ふりがなつき)

竹たけを 切きって いた おじいさんが、ふしぎな おならの 歌うたで おとのさまを よろこばせる おはなしです。

「竹きり じいさん」のさし絵:ある 日、おじいさんは 山の 竹やぶで、竹を 切って いました。

むかしむかし、ある 山やまの 村むらに、のんきで あかるい おじいさんが 住すんで いました。ある 日ひ、おじいさんは 山やまの 竹たけやぶで、竹たけを 切きって いました。すぱん、すぱんと、いい 音おとが ひびきます。ところが そこは、おとのさまの 竹たけやぶだったのです。

そこへ、おとのさまの ぎょうれつが 通とおりかかりました。「こら、竹たけを 切きって いるのは だれだ。」おじいさんは びっくりして、おもわず こたえました。「へい、日本一にっぽんいちの おなら じいさんで ございます。」「ほう、おもしろい。それなら ここで ひとつ やって みせよ。」

おじいさんは こしを ふりふり、おしりを ぷりっと つきだしました。ぷう、ぷう、ぷっぷく ぷう。おならは まるで 笛ふえの ように、たのしい しらべを かなでました。「にしき さらさら、ごようの まつ。」おとのさまも おともの 人ひとたちも、おなかを かかえて わらいました。「これは ゆかいだ。ほうびを とらせよう。」おじいさんは きれいな きものと こばんを もらって、にこにこ 家いえへ 帰かえりました。

それを 聞きいた となりの おじいさんは、うらやましくて たまりません。「よし、わしも ほうびを もらって こよう。」となりの おじいさんは、おとのさまが 通とおる 日ひに、わざと 竹たけやぶで 竹たけを 切きりはじめました。「こら、だれだ。」「へい、日本一にっぽんいちの おなら じいさんで ございます。」「では、やって みせよ。」

となりの おじいさんは、うんと おなかに 力ちからを こめました。ところが 出でたのは、ぷすっと 小ちいさな 音おとだけでした。そのうえ、なんとも くさい においが あたりに ひろがりました。おとのさまは はなを つまんで、顔かおを しかめました。「にせものめ。さっさと 帰かえりなさい。」となりの おじいさんは しかられて、すごすごと 家いえへ 帰かえって いきました。やさしい おじいさんは、もらった こばんで おもちを ついて、となりの おじいさんにも わけて あげましたとさ。

昔話をもとに、Dino Kids が子ども向けに文章を書きおこしました(CC0)。

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