一休さんと はしの とんち
一休さんが「この はし わたるべからず」の なぞを、とんちで とく おはなしです。
むかし、京都の 町の おてらに、一休さんと いう 小さな おぼうさんが いました。一休さんは とんちが とくいで、むずかしい なぞも すらすら といて しまいます。その うわさは、町じゅうに ひろがって いました。
ある 日、町の おかねもちの だんなさんが、一休さんを 家に まねきました。「あの 一休さんを、ちょっと こまらせて やろう。」だんなさんは にやにや しながら、家の 前の はしに たてふだを 立てました。たてふだには、こう 書いて ありました。「この はし わたるべからず。」
やがて 一休さんが やって きて、たてふだを 読みました。「ふむふむ。この はしを わたっては いけないのですね。」でも、だんなさんの 家へ 行くには、この はしを とおるしか ありません。一休さんは しばらく かんがえて、ぽんと 手を うちました。そして すたすたと、はしの まんなかを 歩いて わたりました。
まって いた だんなさんは、びっくりして 言いました。「これ これ、一休さん。たてふだが 読めなかったのですか。」一休さんは、にっこりして こたえました。「ちゃんと 読みましたよ。はしっこを わたるなと 書いて あったので、まんなかを 歩いて きました。」「はし」には、川に かかる はしと、はしっこの はしと、ふたつの いみが あるのです。
だんなさんは、ぽかんと 口を あけました。それから「なるほど、まいった まいった」と、おなかを かかえて わらいました。一休さんの とんちに、町の 人たちも みんな かんしんしたと いう ことです。
昔話をもとに、Dino Kids が子ども向けに文章を書きおこしました(CC0)。
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