きじむなー
おきなわの 大きな 木に 住む きじむなーと、魚とりの 男が なかよく なる おはなしです。
むかしむかし、おきなわの ある 村に、がじゅまると いう 大きな 木が ありました。その 木には、きじむなーと いう ふしぎな 子が 住んで いました。きじむなーは 子どもくらいの 大きさで、かみのけは まっかです。
ある ばん、村の 男が 海べで 魚を とって いると、きじむなーが やって きました。「おじさん、いっしょに 魚とりに 行こうよ。」きじむなーは 男の 手を ひいて、海の 上を すいすい 歩きました。きじむなーが ゆびさす ところには、魚が たくさん あつまって いました。男の かごは、あっと いう まに 魚で いっぱいに なりました。
「ぼくは 魚の 目だまが 大すきなんだ。目だまだけ ちょうだい。」きじむなーは 魚の 目だまを 一つずつ 食べて、あとは みんな 男に くれました。男は その 魚を 町で うって、だんだん くらしが らくに なりました。それから まいばん、ふたりは いっしょに 魚とりに 出かけました。
けれど まいばん 出かけるので、男は だんだん つかれて きました。「たまには、ゆっくり ねむりたいなあ。」男は、きじむなーが たこを きらいだと いう 話を 思いだしました。そこで 家の 戸ぐちに、たこを ひとつ つるして おきました。その ばん、やって きた きじむなーは、たこを 見て とびあがりました。「わあ、たこだ。」きじむなーは、がじゅまるの 木へ にげかえって しまいました。
つぎの ばんから、きじむなーは もう きませんでした。男は ひとりで 海へ 出ましたが、魚は すこしも とれません。それよりも、男は さびしくて たまりませんでした。「わるい ことを したなあ。きじむなーは だいじな ともだちだったのに。」
男は 魚を もって、がじゅまるの 木の 下へ 行きました。「きじむなー、いじわるして ごめんね。こんどは つかれたら、ちゃんと そう 言うよ。」すると 木の 上から、まっかな あたまが ひょっこり のぞきました。「ほんとう? じゃあ、また 魚とりに 行こう。」それから ふたりは、ときどき いっしょに 海へ 出かける なかよしに なりましたとさ。
昔話をもとに、Dino Kids が子ども向けに文章を書きおこしました(CC0)。
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