ざしきわらし
ふるい 家に 住む 小さな ざしきわらしと、子どもたちの おはなしです。
むかし、岩手の 遠野と いう ところに、ふるくて 大きな 家が ありました。その 家には、ふしぎな 子どもが 住んで いると 言われて いました。おかっぱあたまの 小さな 子で、ざしきわらしと よばれて いました。
ある 雪の 日、家の 子どもたちが ひろい ざしきで あそんで いました。「みんなで おにごっこを しよう。」子どもたちは きゃっきゃと わらいながら、ざしきを かけまわりました。あそびおわって、子どもたちは 人数を かぞえました。「ひとり、ふたり、さんにん、よにん、ごにん。」「あれ、さっきは よにん だったのに、ひとり ふえて いるよ。」でも どの 子が ふえたのか、だれにも わかりません。みんな よく 知って いる 顔ばかりに 見えるのです。
その 話を すると、おばあさんが にこにこして 言いました。「それは きっと、ざしきわらしだよ。」「ざしきわらしが 住む 家は、しあわせに なると 言われて いるんだ。」「おとなには 見えないけれど、子どもとは いっしょに あそんで くれるのさ。」
その 夜、おばあさんは ざしきの すみに、あずきごはんを そっと おいて おきました。つぎの 朝、ごはんは きれいに なくなって いました。たたみの 上には、小さな 足あとが てんてんと のこって いました。
それからも、ざしきでは ときどき とんとんと かけまわる 音が しました。子どもたちは「ざしきわらしちゃん、また あそぼうね」と 声を かけました。その 年は たんぼの お米も、はたけの やさいも たくさん とれました。その 家は、いつまでも にぎやかで しあわせだったと いう ことです。
昔話をもとに、Dino Kids が子ども向けに文章を書きおこしました(CC0)。
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