すずめと きつつき
びょうきの おかあさんの ところへ、すずめと きつつきが かけつける おはなしです。
むかしむかし、すずめと きつつきは きょうだいでした。ふたりは 大きく なって、べつべつの 森で くらして いました。
ある 日、ふたりの ところに しらせが とどきました。「おかあさんが びょうきで ねこんで います。すぐに きて ください。」すずめは ちょうど、はたを おって いる ところでした。「たいへん。すぐ 行かなくちゃ。」すずめは しごとぎの まま、顔も あらわずに とびたちました。
きつつきも、おなじ しらせを 聞きました。「おかあさんに 会うなら、きれいに して いかなくちゃ。」きつつきは くちもとに 赤い べにを ぬり、きれいな きものを えらびはじめました。「この 色が いいかしら。いいえ、こっちの ほうが いいかしら。」きつつきは なかなか 出かけられません。
すずめは いっしょうけんめい とんで、おかあさんの ところに つきました。「おかあさん、きたよ。だいじょうぶ?」おかあさんは すずめの 顔を 見て、にっこり わらいました。すずめは おかゆを 作って、夜も ねないで そばに いました。朝に なると、おかあさんの ねつは すっかり さがりました。
おひさまが たかく のぼった ころ、やっと きつつきが やって きました。はねは ぴかぴか、くちもとは 赤く ぬって あります。けれど おかあさんは もう 元気に なって、すやすや ねむって いました。「あら、もう よく なったの。」
この ようすを 見て いた 神さまが 言いました。「すずめや、おまえは すぐに かけつけて えらかったね。」「これからは 人の そばで、おいしい お米を 食べて くらしなさい。」「きつつきや、おまえは 木を つついて、むしを さがして くらしなさい。」それで すずめは いまも ちゃいろの すがたで、お米を ついばんで います。きつつきは きれいな すがたの まま、森で こつこつ 木を たたいて いるのです。
昔話をもとに、Dino Kids が子ども向けに文章を書きおこしました(CC0)。
このおはなしを読み上げで聞く
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