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天福地福てんぷくちぷく

日本にほんの昔話むかしばなし・全文(ふりがなつき)

しょうじきな おじいさんが、天てんから ふって くる しあわせを さずかる おはなしです。

「天福地福」のさし絵:そして となりの おじいさんに、その ことを 教えて あげました。

むかしむかし、ある 村むらに、しょうじきな おじいさんと よくばりな おじいさんが、となりどうしで 住すんで いました。おしょうがつの 朝あさ、ふたりは 見みた ゆめの 話はなしを しました。「わしは、天てんから しあわせが ふって くる ゆめを 見みたよ。」「わしは、地面じめんの 下したから しあわせが 出でて くる ゆめを 見みたぞ。」

はるに なって、しょうじきな おじいさんは 畑はたけを たがやして いました。すると、くわの さきが こつんと なにかに あたりました。ほって みると、大おおきな つぼが 出でて きて、なかには こばんが ぎっしり つまって いました。「これは 地面じめんから 出でた しあわせだ。となりの おじいさんの ゆめの ものに ちがいない。」しょうじきな おじいさんは つぼに ふたを して、もとどおり うめて おきました。そして となりの おじいさんに、その ことを 教おしえて あげました。

よくばりな おじいさんは、よろこんで 畑はたけへ とんで いきました。ところが ほりだした つぼの ふたを あけると、なかから へびが にょろにょろ 出でて きました。「わあっ、だまされた。」よくばりな おじいさんは あわてて ふたを しめると、かんかんに おこりました。「よし、この つぼを となりの 家いえに おみまいして やる。」よくばりな おじいさんは つぼを かかえて、となりの 家いえの やねに のぼりました。そして けむりだしの まどから、つぼの なかみを ざあっと ながしこみました。

すると、ふしぎな ことが おこりました。へびは 空中くうちゅうで ぴかぴかの こばんに かわって、ちゃりん ちゃりんと 家いえの 中なかに ふって きたのです。いろりばたに いた おじいさんと おばあさんは、目めを まるく しました。「ほんとうに 天てんから しあわせが ふって きたよ。」やねの 上うえの よくばりな おじいさんは、ぽかんと 口くちを あけた ままでした。

しょうじきな おじいさんは、ふって きた こばんを となりの おじいさんにも わけて あげました。よくばりな おじいさんは はずかしく なって、「すまなかった」と あたまを さげました。それからは ふたりの おじいさんも、なかよく くらしたと いう ことです。

昔話をもとに、Dino Kids が子ども向けに文章を書きおこしました(CC0)。

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