わかがえりの 水
山の いずみの 水を 飲んだ おじいさんと おばあさんが、わかく なる おはなしです。
むかしむかし、山の ふもとに、おじいさんと おばあさんが 住んで いました。ある あつい なつの 日、おじいさんは 山おくへ たきぎを とりに 行きました。たくさん はたらいて、のどが からからに なりました。ふと 見ると、岩の あいだから、つめたい 水が こんこんと わいて います。「ああ、ありがたい。」おじいさんは 手で 水を すくって、ごくごくと 飲みました。
すると、まがって いた こしが しゃんと のびて、体が かるく なりました。水に うつった 顔を 見て、おじいさんは びっくり。しわが きえて、くろい かみの わかものに なって いたのです。おじいさんは たきぎを せおうと、かるがると 家へ 走って 帰りました。
「ただいま。」「あの、どちらさまですか。」おばあさんは、わかい 男の人を 見て きょとんと しました。おじいさんが いずみの 話を すると、おばあさんは 目を かがやかせました。「まあ、わたしも わかく なりたいわ。」おばあさんは いそいで 山へ でかけて いきました。
ところが、夕方に なっても おばあさんは 帰って きません。しんぱいに なった おじいさんが 山へ さがしに 行くと、いずみの ほうから、だれかの なく 声が 聞こえました。おぎゃあ、おぎゃあ。いずみの そばに、おばあさんの きものに くるまった 赤ちゃんが いました。おばあさんは もっと わかく なりたくて、水を 飲みすぎて しまったのです。
「おやおや、こんなに 小さく なって しまって。」おじいさんは 赤ちゃんを そっと だきあげました。赤ちゃんは おじいさんの 顔を 見て、にこっと わらいました。「よしよし、これからは わしが 大切に そだてて あげよう。」おじいさんは 赤ちゃんを だいて、夕日の なかを ゆっくり 帰って いきましたとさ。
昔話をもとに、Dino Kids が子ども向けに文章を書きおこしました(CC0)。
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