ゆめ買い長者
友だちの ゆめを 買った わかものが、たからものを 見つける おはなしです。
むかしむかし、ふたりの わかものが、いっしょに 旅を して いました。山道を 歩きつかれた ふたりは、大きな 木の 下で ひと休みしました。ひとりは、すぐに ぐうぐう ねむって しまいました。もう ひとりが ぼんやり 見て いると、友だちの 鼻の あなから、一ぴきの はちが ぶうんと とびだしました。はちは 山の むこうへ とんで いき、しばらくすると また もどって きました。そして ねて いる 友だちの 鼻の なかへ、すうっと 入って いきました。
まもなく、友だちが 目を さましました。「ふしぎな ゆめを 見たよ。」「山の むこうの 長者さまの にわに、白い つばきの 木が あってね。」「その 木の 下に、金の つぼが うまって いる ゆめさ。」もう ひとりの わかものは、さっきの はちの ことを 思いだしました。「その ゆめ、ぼくに 売って くれないか。」「ゆめなんか 買って どうするんだい。まあ、いいよ。」わかものは、もって いた お金を わたして ゆめを 買いました。
ゆめを 買った わかものは、山を こえて その 長者さまの 家を たずねました。にわには ほんとうに、白い つばきの 花が さいて いました。わかものは 長者さまの 家で、毎日 まじめに はたらきました。ある 日、わかものは 長者さまに ゆめの 話を して、つばきの 下を ほらせて もらいました。すると 土の 中から、金が いっぱい 入った つぼが 出て きました。「おお、これは まことの ゆめだったのか。」
長者さまは、しょうじきで まじめな わかものを たいそう 気に入りました。わかものは 長者さまの むすめと けっこんして、やがて 自分も 長者に なりました。そして ゆめを 売って くれた 友だちを よんで、おれいに たくさん ごちそうしたと いう ことです。
昔話をもとに、Dino Kids が子ども向けに文章を書きおこしました(CC0)。
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