Dino Kids

ゆめ買かい長者ちょうじゃ

日本にほんの昔話むかしばなし・全文(ふりがなつき)

友ともだちの ゆめを 買かった わかものが、たからものを 見みつける おはなしです。

「ゆめ買い長者」のさし絵:「ゆめなんか 買って どうするんだい。まあ、いいよ。」

むかしむかし、ふたりの わかものが、いっしょに 旅たびを して いました。山道やまみちを 歩あるきつかれた ふたりは、大おおきな 木きの 下したで ひと休やすみしました。ひとりは、すぐに ぐうぐう ねむって しまいました。もう ひとりが ぼんやり 見みて いると、友ともだちの 鼻はなの あなから、一いっぴきの はちが ぶうんと とびだしました。はちは 山やまの むこうへ とんで いき、しばらくすると また もどって きました。そして ねて いる 友ともだちの 鼻はなの なかへ、すうっと 入はいって いきました。

まもなく、友ともだちが 目めを さましました。「ふしぎな ゆめを 見みたよ。」「山やまの むこうの 長者ちょうじゃさまの にわに、白しろい つばきの 木きが あってね。」「その 木きの 下したに、金きんの つぼが うまって いる ゆめさ。」もう ひとりの わかものは、さっきの はちの ことを 思おもいだしました。「その ゆめ、ぼくに 売うって くれないか。」「ゆめなんか 買かって どうするんだい。まあ、いいよ。」わかものは、もって いた お金かねを わたして ゆめを 買かいました。

ゆめを 買かった わかものは、山やまを こえて その 長者ちょうじゃさまの 家いえを たずねました。にわには ほんとうに、白しろい つばきの 花はなが さいて いました。わかものは 長者ちょうじゃさまの 家いえで、毎日まいにち まじめに はたらきました。ある 日ひ、わかものは 長者ちょうじゃさまに ゆめの 話はなしを して、つばきの 下したを ほらせて もらいました。すると 土つちの 中なかから、金きんが いっぱい 入はいった つぼが 出でて きました。「おお、これは まことの ゆめだったのか。」

長者ちょうじゃさまは、しょうじきで まじめな わかものを たいそう 気きに入いりました。わかものは 長者ちょうじゃさまの むすめと けっこんして、やがて 自分じぶんも 長者ちょうじゃに なりました。そして ゆめを 売うって くれた 友ともだちを よんで、おれいに たくさん ごちそうしたと いう ことです。

昔話をもとに、Dino Kids が子ども向けに文章を書きおこしました(CC0)。

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